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二分の一夢庵 酒好きおやじの常日頃
姫路の 焼酎専門居酒屋の おやじが 常日頃 思う事を ダラダラと書き綴ります。
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しおたに みつはる

Author:しおたに みつはる
姫路の片隅で 本格焼酎の居酒屋を 家内と2人でやってるアラフィフのおっさんです。

日々思う 何かしらの事を 書き綴っていこうかと思ってます。



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大分 巡礼3
今回 大分旅行の一連の記事を

〝巡礼〝というタイトルで

綴っているのは

ひとつ 訳がある。



今になって思うと

スオーナダフェリー(徳山~竹田津)で 行こうと

決めたときから 始まっていたのかもしれない。





徳山港につくと

全く知らなかったことが恥ずかしいのだが

徳山港から すぐそこの大津島と 言うところに

戦争中 回天の基地があったという事を

港の案内板から知った。

徳山港の入り口には

数年前 『出口のない海』という映画で

使われた 回転の実物大のレプリカが

置かれていた。



行き当たりばったりの旅は

思いもよらぬ場所で 思いもよらぬものに

出会う。


回天のレプリカを見ながら

想いを巡らせ 穏やかな瀬戸内海の波を見ていました。


大分に着いてからも

熊野磨崖仏 富貴寺・・・・

大分の歴史的な遺産を ゆっくりと巡りました。

臼杵の石仏も 見に行こうと思い

車を走らせていると

大分護国神社の看板を見つけました。


護国神社は 姫路にもあり

よく 参拝させていただくこともあり、

大分の護国神社にも 参拝させていただくことにしました。


詳しく書きませんが、

小雨の舞う 境内の空気は

凛と 静まり

背筋を伸ばし・・・

姿勢を正し・・・・

心が穏やかに・・・・・

今の時代に生きることの意義を

考えさせられました。



人影もまばらで

ゆっくりとした 充実した時間を 

おかげさまで 過ごすことができました。


その後 遠回りの道で

佐賀関の道の駅を 経由して

臼杵の石仏を 拝観しました。

石仏から 少し離れたところに

古い五輪塔があると言うので

さらに階段を 登り・・・。


たどり着くと 本当に 

古く かなり風化した五輪塔でしたが

説明が書かれている 案内板には

1100年代の銘がほられてあると書かれています。

なんと 平安時代末期 鎌倉時代が始まろうかという時代の五輪塔です。


なんだか ものすごいでかい時の流れの中に

自分がいるんだな~と 思いました。


ちなみに

豊後高田市の 富貴寺にも

1100年代 平安末期の木造建築の

大堂(阿弥陀堂)が あります。

九州最古の木造建築物です。

なんと その阿弥陀堂の中にも 入ることができ

阿弥陀如来座像を 拝することができました。

熊野磨崖仏は

その道中の 石段も強烈でしたが

はっきりとした建立を記した古文書もなく

平安時代末期には あったと

推測されるとだけでした。




石仏も 大分の至る所にあり、

古い時代の 信仰を 垣間見ることができます。


また

田染荘(たしぶのしょう)という

所は

一見 何の変哲もない 

田園風景が広がっているだけですが

その田んぼの 区割りは

平安時代の 荘園として開墾された時のままの

田んぼの形を いまでも 残しており、

現在も田んぼとして 稲作が 行われているところです。


また 

宇佐にある

宇佐神宮は 全国にある

八幡社の総本宮です。

奇しくも おもずれたその日は

播州姫路の 松原八幡神社の秋季例大祭 

宵宮の日でもありました。

思わず 

松原八幡の祭の無事を祈りました。


広大な境内は ざっと巡るだけでも 

2時間はゆうにかかります。

今度来ることがあるのなら

丸一日 時間をとって

ゆっくりと 境内を巡ろうと決めました。






私にとって 今回の大分の旅は

古きを訪ねて 新しきを知る 温故知新の時間でもありました。

だから〝巡礼〝という言葉を選択しました。



古い石仏の 表情。

何気ない 神社の鳥居。

石仏に至る道中の 長く険しい石段。

戦争中の 一般庶民の生活や

死にに行くことを選択せざるを得なかった

若者の心を垣間見て、

今 私が 生きていくうえで

何を 想い

何を 考え

どう行動するかと言う事を

考えずには いられない旅でした。


そういう意味でも

今回の大分巡礼は 

これからの私の生活に

意義のある旅だったと

言えるように

心がけたいです。







 



 





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大分 巡礼2
私が お客様に 接して感じることを

信頼のできる酒屋さんに

何かの機会に話することは

商品の流れと逆の流れで 

飲食店のカウンターと言う

消費の最末端の出来事・情報を 伝えるという事です。


『○○と言う焼酎は インパクトは強いんだけど
おかわりが来ない。』

とか

『〇〇と言う焼酎は 去年の造りと比べて 
味の差が激しいように感じるんですけど。』

とか

『●●と言うのは 封を切ってから
時間が経つと ちょっと 味の変化が・・・。』

など など

どちらかと言うと

あまりいい表現ではないですが、

ネガティブな事を中心に伝えることが多いです。

それは 

これから もっと その蔵元さん“らしい焼酎”になって欲しいという一心です。

(間違いのない蔵元だと 私が信頼している蔵元の
焼酎には なんにも 言うことはありません。
たった一言 『美味いです!』と言うだけです。)


それぞれの蔵元さんの目指す方向性に沿って

すこしでも お役にたてれば 嬉しいのです。

だから 私は 

今回の様に 直接 蔵元さんに赴き

直接 お話をさせていただき

蔵元さんのお考えを伺い、

蔵元さんにも 一夢庵の塩谷と言う人間を知っていただき、

また

その焼酎を仕入れている 酒屋さんにも

一夢庵の塩谷という人間を見てほしいし、

多少なりとも 私の考え方も理解してほしいから

“現場”に出かけるのです。


(社会科の授業の様な見学なら
大人数ですけど
この場合は ほとんどフェイス トゥ フェイスになりますからね。)


居酒屋のカウンターは

消費の最末端であり 一番 高い価格を払って

それぞれの店の食べ物と お酒を

食べて呑んで いただくところです。

その際 その消費の末端の意見は 

当然 家で呑む場合に感じることよりも

よりシビアになります。



焼酎専門の居酒屋の 店主としての立場

それぞれの酒屋さんの立場

それぞれの蔵元さんの立場は

決して “仲よしこよしのお友達”ではありません。

だからこそ

商売を通して 付き合いの続けることに意義のある

関係を 作っていきたいのです。




だから いつの日にか

一夢庵で扱っている焼酎の蔵元さんには

一夢庵に来て 一夢庵を感じてほしいと 思ってます。

招待して 接待するのではなく

自腹で 姫路にきてほしいんです、

そうしないと 一夢庵の正しい評価を頂けませんからね。

価値を計るには 時間とお金をかけないと

正しい価値は 絶対計れません。





お互いが 建設的意見の言える関係であり、

しかも

商売と言うお金のやり取りを

安心して 信頼してできる関係になることが

“本当の商い”と 

言えるのではないかと

私は考えています。






難しい事を書いているようですけども

実は 人として 当たり前のことを 

小難しく書いているにすぎませんよ。(笑)










大分 巡礼
大分への旅から

帰って思う事、

それは

その地方 地域には それぞれの風と土 空気と水があり、

それは 何も自然に関することだけではなく、

当然 そこで暮らす人にも 同じように

あるという事を 

再認識させられた旅でした。



今回は 大分県内に じっくりと的を絞り

いつもと違い 蔵元さんの見学だけで

終わるのではなく、

いろいろと

寺社仏閣 石仏など 歴史的な史跡を巡りました。

その道中の風景にも

文字通り 風土を感じます。



麦焼酎と一言に言ってみても

大分の場合は 

いいちこ 二階堂の圧倒的な 

減圧蒸留スッキリタイプの シェアーに

隠れてしまっているのか どうなのか

一夢庵でおなじみの 藤居醸造さんの様に

蔵の規模は 小さいものの

常圧蒸留飲みごたえばっちりタイプの麦焼酎は

まだ 広く認知されていない様に見受けられました。

言い返せば まだまだ 伸びしろはあるという事です!!


一般のみなさんには 藤居醸造さんと言っても

ピンとこないかもしれませんが、

生産量に関して言えば

藤居醸造さんの年間(仕込み期間は およそ9カ月)の

生産量は

なんと いいちこさんの たった1日分!!!

さらに言うなら

今回の旅で新たな出会いのあった 

宇佐の長洲 久保酒蔵さんの生産量に至っては

藤居醸造さんの 2割!!



蔵の生産規模や 設備の大小と

焼酎の味わいの良し悪しは 関係ありません。

関係するのは

小さい規模の蔵が 無理をして生産量を 

伸ばそうとした時だけです!


小さい蔵には 小さい蔵の

大きい蔵には 大きい蔵の

やり方があると思うのです。


それぞれの蔵元さんの判断で

美味いと思う焼酎を 

自信を持って 世間に問えばいいだけです。

一夢庵としては

出会った焼酎の中から 

店のお品書きに 加えるか 加えないかを

家内と 話し合い決めています。

そして

加えると決めたのなら

正しく扱えるように 

その焼酎のバックボーンとなる“風土”を 

自分で体験して

お客様に 伝えていければ・・・なんて

考えています。


あとは 日々の営業の中で

扱っている焼酎を 

正しくナビゲートして お客様の判断と評価を

仕入れた酒屋さんや 蔵元さんに

フィードバックする事で

何かの役に立てればと考えております。




つづく










たった今 大分より帰ってまいりました。
先週の12日から

大分に 行ってました。


一夢庵では 定番の大分麦焼酎 泰明でおなじみの

豊後大野市の 藤居醸造さんを含めて

若手焼酎マイスターの会と銘打った

大分でのイベントに参加させていただいてました。



姫路の地に居たままでは

本場大分で 麦焼酎がどのような

感じで 地元の人に溶け込んで

呑まれているかが

分からないので 実際に出かけてみようとの

主旨でした。




いつも以上に

今回の 大分旅行は いつにもまして

収穫の多い旅でした。


一度には書ききれないので

おいおい 書いて綴ろうかと思います。


で、
最初は明日からの営業を予定しておりましたが、
今週の営業分の 水が 足りないので、
明日は 水くみに出かけてから 仕込みをしますので、
明後日の 19日からの営業に なります。
よろしくお願いします。