昨日は いろんな意味で いい週末の営業を
させていただいた。
ブログで知り合った方に 初めて来ていただいて、
一夢庵を すごく理解いただけた事。
HPを見て 去年 宴会していただいたお客様が
今年も 当店で宴会していただけた事。
ここのとこ数年来の旧知の仲間に 新たな仲間も増えて
呑みに来てくれた事。
本当に 居酒屋冥利に尽きる。
そんな土曜日
最後に お帰りになられたのは やはり 旧知の仲間。
先日 記事にも書いた 漆塗りの職人、
レザークラフトの職人。
さらに 縫い師の職人(祭の屋台の伊達綱・高欄掛けや 太鼓打ちの襦袢、幟等の刺繍をされている)
鉄の職人に 理容師。
みんな それぞれに 手に職を持ち 稼いでいる 男達だ。
呑み方も豪快ならば 会話の中味も 豪快だ!
ただ それぞれ 自分の仕事に対しての 姿勢は ストイックで、
ややもすると 自虐的なほど 己を追い詰めて 仕事に取り組んでいる。
そこで 話題になっていた ひとつが
〝価格”と〝価値”についてだ。
(私が その話題を ふったのかも・・・。)
私は 今日 いつもの水汲みに行く道中、
ずっと そのことを 考えていた。
そもそも 人間の行う
全ての活動は 経済活動(お金)と 少なからず、結びついている。
私にとって
今の仕事というのは
身体が続く限り やり続けないと いけない 自分で選んだ〝生業”で
しかも 何よりも〝楽しく過ごせる”時間のひとつだ。
経済活動ということは
当然 何をするにも お金が 付いて廻る、
決して 奉仕活動では いけない。
その 奉仕活動でさえ まったく お金がかからないってことは無い。
じゃあ なぜ こんな当たり前の事が 話題になるのか、
みんな それぞれの仕事の
〝価値”や〝仕事に対する己の姿勢”と
整合性がとれていて 尚且つ“商売”としてのアピール方法を
考えているからじゃないだろうか?
例えば
私のしている 一夢庵という居酒屋。
このままでは いけない、もっと〝成長”しなければと 考え。
単純に 来店されるお客様を増やし、売り上げを 伸ばそうとするなら、
ガンガン 宣伝をして ガンガン クーポン券を出せば、
ある程度は 今よりも 〝売り上げ”は
増え、結果的に〝利益”も 今までより 残るかもしれない。
通常価格○○円の 出し巻きを 今だけ 特別価格○○円!!
なんて 宣伝は 一夢庵らしくないし、
私の今まで してきた事や 言ってきた事と あまりにも
違いすぎるアピールだ。
つまりは
自分の仕事に対する自分で つけてきた〝価値”と
整合性は とれていない、一夢庵にとって
間違えたアピールの仕方だと 思う。
こんなことを 言ったり 書いたりすると、
『一夢庵は まだ 切羽詰ってないから そんなこと 言うねん。』
『奥さんと 2人だから そんな 余裕が あるねん。』
『売り上げ 減ってしもたら 借金返せへん。から しゃーないねん。』
と マジで 言われたこともある。
これだけ 世間の不景気や 先行きの不透明感が ニュースをにぎわすと
その意見も分からないでは ないが、
逆に 聞きたい。
『切羽詰らせたんは 誰や!』
『従業員を雇うたんは 誰や!』
『借金したんは 誰や!』
私は そんな 低いレベルの話を しているんじゃない!
私なりの 建設的に考え 知恵をしぼっているだけだ。
それに そんな事を言っていては その場で足踏みしているだけだ。
それだけは 御理解いただきたい。
これからのご時勢 このままでは いけないと思う気持ちや
自分の仕事の〝価値”を 然るべき〝価格”に 評価されたいと思う〝欲”は
当然 あっても いい。(ただし〝強欲”はイカン!)
私も HPや このブログを 書きながら
もっと 積極的に かつ 効果的に 一夢庵のアピールを できればいいのだが
自分で 経営していながら
どうしていいもん なのか なかなか いい知恵が 出てこない。
でも それはそれで
一夢庵に来ていただけるお客様や
私にとっては いい事のような 気もする。
自然体で、肩の力を抜いて、のんびりしてて、焦ってなくて
ボチボチで。
私なりに 美味いと思うものだけを お客様に 提供できる、
分かりやすいお店で いられる。
マニュアル通りの接客も無いままの いままでの一夢庵。
ただ
素直に笑顔になっていただけるように
一夢庵らしい料理を作ることは これからも 頑張ります!!
結局の所
世の中の 大きな意味での〝価値”と“価格”については
どこかの経済学者が 考えることで、
私と 一夢庵にとっては〝価値”じゃの〝価格”じゃのと
考えないで〝一夢庵らしさ”を追求するのが
ベストとは 言わないが ベターかも知れない。
今日の水汲みの帰り道
寄り道をして しばらく眺めていた 景色は こんな感じでした。
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