
焼酎と 一言に 言っても
でかいペットボトルに入った 甲類の焼酎。
甲類と 乙類を混ぜた 甲乙混和焼酎。
そして
一夢庵で 取り扱っている 本格焼酎(乙類)。
外国から輸入された 焼酎もある。
一夢庵は
九州地方を中心に 本格焼酎だけを 扱っている。
焼酎ブームが ひと段落して
過熱気味の時は 過去になり、
焼酎専門 一夢庵としては これが正しいあるべき姿だと思っている。
ある程度 本格焼酎の知名度は 定着したようなしていないような。
私は
市場の末端で お客様に 直接接し、
一夢庵で 本格焼酎を提供させてもらっている。
その立場で 少し 考えを書こうと思います。
にも書かせていただいているが、
例えば 〝水”も 大事な素材の一つだと 考えている。
一夢庵のある 姫路市飾磨区は 市川という河川の水系の水道水が
通っている。
その市川水系の水道だが、カルキが強い!
いまでこそ 慣れたが 家内が 姫路に引っ越してきた当初
水道水のカルキが強すぎて 肌が ガサガサに荒れてしまい、
家内の友人からは 『結婚生活 そんな肌が荒れるくらい しんどいの?』と
ある意味 私のせいではないかと 疑われるほどだった。(笑)
そんな水で 蔵元さんが 造った焼酎を
水割にしたり お湯割りにしたり その水の氷を使いたくなかったので、
オープンしてから ほどなく 店で 飲食用に使う水は
全て 宍粟市の天然水を 休みの日に 汲みに行っている。
8年間以上 毎週行っている。
汲みに行った水は 姫路市医師会で 水質検査をしてもらい、
異常はなかったが 念のため すべて一度煮沸してから 使うようにしている。
私は 何も
『凄いことしてるやろ~~。』と 自慢げに言っているのではない。
(これだけは 理解してくださいね。)
一夢庵的には
『当たり前のこと』をしているだけだ。
いやらしい話をすれば
私は 市場の最末端で 世の中で 一番高い値段で 焼酎を売っている商人(あきんど)です。
最低でも
1升瓶の焼酎を売れば 数千円の粗利が出ます。
その利益の根拠の一つとして
毎週の水汲みんであったり
年に 何度かの九州蔵元巡りがあります。
右から左に流して 利益を売ることも 決して悪い事ではありませんが、
一夢庵のやり方と考え方は
それに 何かをプラスαして お客様に より美味しく 焼酎を飲んでいただきたいのです。
水割りは ただ単純に 水で薄めたのではありません。
お湯割りは ただ単純に お湯で薄めたのではありません。
水を使って 焼酎の良さを引き出すという 技だと考えています。
いうならば
水と焼酎の〝カクテル〝です。
焼酎の持つ 味わいと 美味しさを 水をつかって 高めてこそ
本当の 水割であり お湯割りであるのです。
このブログの 上の左端の写真。
私が 床屋さんんで 散髪している写真ですが、
そこには 道具は 〝はさみ”しかありません。
パッと見れば はさみしか使っていない シンプルなことですが、
シンプルであればあるほど
そこに必要な“技術”は より重要になります。
それと同じです。
水と焼酎しかありませんが
水割りにも 技術は 確実に存在します。
つづく。
|