先日 といっても 先週の金曜日ですが、 九州から 麦焼酎を造っておられる とある蔵元さんが 一夢庵に 立ち寄ってくださいました。 大阪方面に 都合があり 新幹線を 姫路で 途中下車してくださったようです。 その日は 泊りも姫路だったので 時間を気にせず・・・・・・。 カウンターのお客様にも 私の方から 紹介させていただき いろいろと お話しながら 飲んでおられました。 その蔵元さんの蔵は たった一銘柄で 勝負されております。 通常 一つの蔵元で 何種類かの銘柄を 作っておられる場合が ほとんどですが、 とにかく その蔵元さんは ご自身の作る焼酎の完成度を 高めることに かたくなまでに 力を注いでおられます。 その情熱は その風貌からは 想像も出来ないほどです。 そういう方と お話していると もの作りや 商売に対して いろんな事を考えます。 一つのものに じっくりと時間をかけ 自分の決めた目標に 近づくために 原材料や 作り方を 試行錯誤しながら 突き詰めるやり方。 それとは対照的に 消費者のニーズに合わせ 次々と 新商品を 出して 新しいモノを 提供するやり方。 ほかにも いろんなやり方が あるでしょう。 どのやり方が すごいとか 駄目だとかでは ありません。 自分がどんなやり方で やっていくか 選択し その責任を 背負えれば それでいいのです。 その蔵元さんは 数年前から 息子さんも 帰ってこられて 焼酎造りを 一緒に されています。 すると いままでと違い ある程度 売り上げの拡大も 必要になってくるので 焼酎作りの規模も 少し 大きくできるように しておられるます。 しかし 焼酎造りには 決して クオリティーを落とすことなく むしろ 以前にまして クオリティーの向上には 力を 入れておられるようです。 (当然 商売ですから 売り上げや利益も 大事ですよ。 だって 利益が無いと 続けたくても 続けられませんからね。) 結局は 自分が どれだけ 納得できるかどうか! 嘘をつく事無く まっとうに 生きていけるかどうか! なんだか そんな気がしました。 一夢庵のような 個人商店では なおさら そう言う事が 重要じゃないかと 強く 思いなおしました。 他人様の評価は 大事ですが その評価によって 自分を極端に左右するような事は かえって 評価を悪くするのかもしれません。
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