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二分の一夢庵 酒好きおやじの常日頃
姫路の 焼酎専門居酒屋の おやじが 常日頃 思う事を ダラダラと書き綴ります。
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しおたに みつはる

Author:しおたに みつはる
姫路の片隅で 本格焼酎の居酒屋を 家内と2人でやってるアラフィフのおっさんです。

日々思う 何かしらの事を 書き綴っていこうかと思ってます。



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表面単価
食べ物屋さんには

それぞれの お考えがあり、

それぞれの 方針があり、

それぞれに 経営されています。



値段一つとっても

それなりの理由があるのです、

上っ面の単価だけでは

その価値を評価することは

出来ません、

むしろ

本当にその料理の価値を知るには

食べる側にも

それなりの食の知識がいるはずです。



私は

100円でも 『これ 高いな~。』

と 思うこともあれば

2000円出しても 

『これは 安い!』と

思うこともあります。




とある 和食の料理屋さんで

舞鶴のとり貝お造りが

1000円で お品書きに書かれていました、

私は 迷わず 注文しました。

案の定 肉厚の甘みのあるとり貝です。

期待以上の お造りでした。

そこの大将に

『これ安すぎませんか?』と

尋ねました。

『その値段でも 高いと言われます。』

との事。



確かに 

貝1個で 1000円は パッと見れば高いですが、

その品質と比較してみれば

間違いなく“お買い得”の一品です。

おそらく 原価は 800円から900円は

する筈です。(ある意味 商売にはなっていません。)



宮崎の完熟マンゴーも

大きさによって 値段は違いますが、

私の仕入れるサイズでは

2000円以上します。

勉強のため 年に1個は 必ず食べます。

食べると

その値段の理由がわかります。





服でもそうです。

縫製も 生地も 日本製のシャツは

確かに 値段はします。

でも 

袖を通してみると

その価値は 安さだけのシャツとは

価格以上のお得感を感じました。



これからの季節

揖保の糸は 重宝します、

そんな素麺でも

高い品質のものを食べると

やはり 上手いですし、

安い素麺との違いは 感じます。


車でも

そうです。

高級車は 高級車の訳があり、

安い車には 安い理由があります。



私の厄年の時

知り合いの漆職人さんに

別注で 造っていただいた

本物の漆塗りの厨子は

それなりの値段はしましたが

正直 私にとって

値段以上の価値のあるもので、

むしろ 安いと今でも思っています。

おそらく 私が死んだあとでも

その厨子は 手入れさえすれば 

輝きを失うことはない筈です。



世間では

簡単に コストパーフォマンス

略して コスパなどと

言うようですが、

パフォーマンスを 計るには

モノの価値を 

有る程度知っておかなければなりません。



私は

店を 経営するうえで

仕入れは勿論のこと

その他 いろんな事で

いろんなモノの価値を

知っておく必要があるので、

表面単価には

騙されず、

そのモノの持つ“本質の部分”を

見分けられるように

常に心がけています。




ただ どうしても 金銭的な問題があるので

目下のところ

私の仕事 一夢庵の仕入れに関することを

重点的に

勉強し続けている毎日です。












 




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コメント
しおたに みつはる様へ
思わず読んでいて、私の記事と絡むのかと考えてしまいました。
ベラですけど・・・
刺身で出されてみてはどうでしょうか?
値段は、いくらぐらいになるかは、お任せします。
私も、以前に一度だけ、ベラの刺身を食べたことがあります。
美味しかったです。
でも、刺身で出されているお店はほとんどないと思います。
それは、ベラを刺身で食べる感覚がないのではないでしょうか?
物の本質は、一般的な調理方と間違っているのでは?
本当に、その素材を生かした調理が、本質だと思います。
結局は、値段ではなく、いかに、その素材を大切に扱えば、値段はおのずから見えてくると思います。私の一番好きな刺身は、いわしです。
これが、貴方に対する食のメッセージとして、伝わってくれればうれしいです。
一、味を大切に考える、店の店主に、問いかけていただきます。
別に、私は、グルメではありません。
仕入れる値段ではありません。
ベラは、一匹いくらですか?
100円しませんよ。でも、調理人が向き合えば、それは、1000円以上の価値になります。
CPではないです。
その素材を大切にすれば、100円が1000円になると思います。
素材にこだわり、仕入れ値も大切だと思いますが、安く仕入れたものを、高級素材に変えることも必要だと思います。
すいません、本職の方に、わけわからない事、ばかり、言ってしまい反省です。
多分、私が、何を言いたいのか、伝わっていると思います。
[2012/06/11 20:33] URL | ひびき #0tR8pBJg [ 編集 ]

Re: しおたに みつはる様へ
ひびき様 こんばんは、コメントありがとうございます。

特に ひびき様の記事に対してということでは なく
書いた記事です。

関西でも 瀬戸内のべらは 美味いです。
魚屋でも 時々並んではいますが・・・。
正直言えば 難しいです。

鮮度の点で 難しいのです。
(私自身で 釣りをして 魚を確保すれば別でしょうが、
とてもとても 無理なことです。)

イワシも同じです。

生でお出しできるレベルの鮮度かどうか・・・。
結局仕入れても 生では お品書きに書かず
焼いたり 煮たりします。
ある意味 養殖のタイやカンパチ・冷凍のマグロを
使う方が 頭を使わず 仕入れで悩まず らくちんです。

記事には 書きませんでしたが
掘り出し物的に 安く仕入れられて 美味い素材の場合は
自信を持って 値段をつけさせていただいております。
ただ 掘り出し物は 稀にしか 有りません。

今の時期から
この辺りでは ネブトと呼ばれる小魚が
漁獲され始めます。
漁獲量が有れば アホみたいに安い魚ですが、
食べていただけるまでに 下ごしらえと言うか
掃除が 小さい魚故に ごっつい大変です。
となると
お品書きには それなりの値段を書くことになります。
(と言いつつも べらぼうな値段ではありません、今日は
骨までカリッと綿実油で揚げた唐揚げを 雪塩をふって スダチをつけて
20匹以上 お付けして 580円をいただきました。)
ただし 
食べたお客様には 納得いただけるものだと自信を持っております。


私も 商売で一夢庵を切り盛りしております。
当たり前のことで、言うまでも無いですが
儲ける所では 儲けさせていただいております。

コメントの お返事としてふさわしい文章なのか
どうか 定かではないですが、
私の考えを捕捉させていただきました。

コメントありがとうございました。


[2012/06/12 02:08] URL | しおたに みつはる #- [ 編集 ]


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